【テンプレシート付】新人教育チェックリストの作り方とポイント

新人教育は、単なる業務の引き継ぎにとどまらず、企業文化の理解や社会人としての基本姿勢を身につける重要なプロセスです。しかし、現場では教育担当者によって教える内容や進め方にバラつきがあり、新人の理解度や成長に差が出ることも少なくありません。こうした課題を解決する方法のひとつが「チェックリスト」の活用です。

この記事では、新人教育のチェックリストを作る際の基本項目やテンプレートのほか、利用するメリットを解説します。

新人教育でチェックリストを使うメリット

新人教育の場面でチェックリストを使うメリットは、教育担当者と新人の間で「何をどこまで教えたか」「どこまで理解しているか」を共通認識として持てることです。例えば、事務職や営業職では、業務手順や社内ルールを効率よく習得させるために活用できます。また製造・建設・運輸などの現場業務では、作業手順や安全ルールを確実に伝えることで、事故やトラブルの予防につながり、安全・安心な職場づくりにも役立ちます。

なお、ここでいう「新人」とは、新入社員に限りません。中途採用者や部署異動者、外国人スタッフのほか、高齢者のリスキリング(新しい知識やスキルを取得すること)対象者といった、教育・サポートを必要とするすべてのメンバーを含みます。

こうした新人の教育を効果的に進めるために、活用したいのが「チェックリスト」です。新人教育にチェックリストを導入することで得られる主なメリットは下記の3つです。

<新人教育でチェックリストを使うメリット>

  • 教育の抜け漏れを防げる
  • 新人と教育担当者の認識を合わせられる
  • 新人のモチベーションを向上させられる

教育の抜け漏れを防げる

チェックリストを使う最大のメリットは、教育内容の抜け漏れを防げることです。

新人教育では、業務手順だけでなく、企業ルールやビジネスマナーなど、幅広い項目を教える必要があります。チェックリストがあることで、指導すべき内容が明確になり、教育担当者の経験や感覚に頼らない一貫した教育が可能になります。

さらに、途中で教育担当者が交代しても、リストを見れば進捗や未完了の項目をすぐに把握できるのもメリットの1つです。

新人と教育担当者の認識を合わせられる

チェックリストは、新人と教育担当者が認識をすり合わせられるメリットもあります。「何を学ぶべきか」「どこまで理解できているか」といった情報を可視化することで、「教えたつもり」「聞いていない」といった認識のズレを防ぐことも可能です。

また、振り返りや面談の際にも、チェックリストが達成状況を把握する材料となり、教育担当者は的確なフィードバックが可能になります。

新人のモチベーションを向上させられる

チェックリストは、新人のモチベーションを高める上でも効果的です。自分の成長を目に見える形で確認できるため、新人は「できることが増えている」という実感が得られ、自信にもつながるでしょう。

また、次の目標を明確に設定しやすくなり、新人のモチベーションの維持にも役立ちます。
新人教育について、詳しくはこちらをご確認ください。
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新人教育チェックリストの基本項目

新人教育におけるチェックリストは、単なる「やることリスト」ではなく、必要な知識やスキル、行動を段階的に定着させるための指標です。ここでは、チェックリストに盛り込むべき代表的な項目をカテゴリーごとに紹介します。

なお、業種や職種によって必要な項目は異なりますが、共通して押さえるべき基本項目を把握しておくと、効果的な新人教育の土台づくりにつながります。

■新人教育チェックリストの基本項目

会社のルールや理念

チェックリストでまず押さえたいのが、会社としての基本的なルールや理念です。例えば、就業時間や休日、遅刻・早退の連絡方法、服装など、日常的な就業ルールは、新人が安心して働くための土台になります。

また、社内ルールや就業規則などの制度面に加え、企業理念や将来のビジョンなども共有しておくと、新人が会社の方向性を理解し、自身の業務と結びつけやすくなって効果的です。

また、コンプライアンスや情報セキュリティの基礎知識も新人教育の段階で共有すると、さまざまなリスクの予防につながります。

ビジネスマナー

チェックリストには、新人が社会人としての基本を身につけるためのビジネスマナーの項目も必要です。具体的には、あいさつの仕方(お辞儀・声のトーン・目線)や、TPOに応じた身だしなみ、敬語の使い方などを入れるといいでしょう。

ビジネスマナーをチェックリストに明文化することで、教育担当者は新人が正しくビジネスマナーを身につけているか、客観的に確認できるようになります。

コミュニケーションの取り方や報連相の方法

職場でのコミュニケーションの取り方はもちろん、情報共有のための報連相(報告・連絡・相談)についての項目もチェックリストに欠かせません。「報告のタイミング」「相談すべき内容と判断基準」「連絡手段の使い分け」など、日常の業務に即した形で項目を設定すると、理解が深まり、実践しやすくなるでしょう。

こうした情報共有の徹底は、トラブルや事故の早期発見・予防にもつながり、結果として安全性の向上にも寄与します。

業務の基本スキルや安全管理

チェックリストには、新人が日々の業務をこなすために必要な基本スキルや手順に関する項目も欠かせません。例えば、ビジネスメールの書き方(件名・本文・署名の構成やBCC/CCの使い方)、社内チャットツールの利用方法、電話対応の基本などが一般的です。

WordやExcelなどの業務ツールの基本操作のほか、電話対応、メールチェックといった日々のルーチンワークの流れなどについて具体的に記載するのもおすすめです。

また、製造や建設、物流などの現場業務においては、安全な作業手順やルールを含める必要があります。

新人教育のチェックリストのテンプレート

ここでは、前述した新人教育におけるチェックリストの基本項目を盛り込んだテンプレートの一例をご紹介します。チェック項目は業種や職種に応じてカスタマイズして、自社に最適な形で作成しましょう。

■新人教育のチェックリストのテンプレート

カテゴリー チェック項目 完了
会社のルールや理念 就業規則や社内ルールを理解している
企業理念や将来のビジョンを説明できる
情報セキュリティやコンプライアンスの基本を理解している
ビジネスマナー 挨拶の基本(お辞儀・目線・声のトーン)を実践できる
TPOに応じた服装で身だしなみを整えている
丁寧語・尊敬語・謙譲語を正しく使い分けている
コミュニケーション・報連相 報連相の重要性を理解している
適切なタイミングで報連相ができている
自主的に相談や情報共有をしている
上司や同僚と円滑なコミュニケーションが取れている
業務の基本や手順 ビジネスメールの基本(件名・本文・署名・BCC/CCの使い方)を理解している
社内チャットやSNSを社内ルールに沿って使用できる
電話対応の基本マナーを実践できる
WordやExcelなどの業務ツールの基本操作ができる
日々のルーチンワークの流れを理解し、行動に移せている
現場での作業手順や安全ルールを理解している(該当者のみ)
緊急時の対応方法(火災・事故・トラブルなど)を把握している

新人教育にチェックリストを使うなら、簡単に情報共有できる「best job」がおすすめ

新人教育でチェックリストを効果的に活用するには、紙や個人管理ではなく、チーム全体で共有できるツールの導入が欠かせません。一般的には、ExcelやGoogleスプレッドシートなどがよく使われますが、新人教育だけでなく、業務全体のマニュアルやナレッジなどを一元管理できるマルチタスク管理システムを活用するのもおすすめです。

マルチタスク管理システム「best job」は、マルチタスク管理に対応した業務支援システムで、特許取得済みの「Dルール(デジタルルール)」機能を使って新人教育に必要なタスクを簡単に登録・自動生成できます。各タスク内にチェックシートを組み込めるため、教育内容の進捗を明確に管理が可能です。

<新人教育で便利な「best job」の機能>

・チェックリストの進捗をリアルタイムで共有できる
・スマートフォンやタブレットからもアクセス可能で、オフィス外でも容易に状況確認ができる
・属人化を防ぎ、チーム全体での育成体制が整いやすくなる
・業務マニュアルやノウハウをライブラリー化し、ナレッジを一元管理できる

「best job」のチェックリスト機能なら、チェックマークを付けないと次の画面に進めないため、抜け漏れなどの管理にも便利です。

■「best job」内のチェックリストのイメージ

上記の内容であれば、チェックシートの内容を入力する作業時間は10分程度のため、管理者の手間はほとんどかかりません。

また、「best job」は日報や勤怠管理、プロジェクト管理、タスク管理などの機能も備えているため、業務全体の効率化にも貢献します。

■best jobの概要

best jobの概要

また、「best job」には、社員と職場の安心安全のための「いつでもエピソード」(特許取得済み)という機能もあります。日々の気づきや悩み、出来事を記録し、必要に応じて他者と共有できるシステムで、個人の思いや経験を整理できるほか、ハラスメントなどの出来事を記録することで、安全確保や問題解決にもつなげられます。

■「best job」の機能

Dルール(デジタルルール)の機能

「best job」を活用すれば、新人教育に必要なチェックリストを一元管理・共有できるだけでなく、ナレッジの蓄積やスキルアップ支援にも役立ちます。ぜひ導入をご検討ください。

よくある質問

新人教育でチェックリストを作るメリットは?

新人教育でチェックリストを使うと、「教育の抜け漏れを防げる」「新人と教育担当者の認識を合わせられる」「新人のモチベーションを向上させられる」といったメリットがあります。また、振り返りや面談の際にも、チェックリストが達成状況を把握する材料となり、教育担当者が的確なフィードバックができるといったメリットもあります。

新人教育のチェックリストの基本項目は?

新人教育のチェックリストの基本項目は、「会社のルールや理念」「ビジネスマナー」「コミュニケーションの取り方や報連相の方法」「業務の基本や手順」などです。これらに加え、業種や職種に応じた項目を追加して、チェックリストを作るといいでしょう。

新人教育でチェックリストを作るメリットは?

新人教育のチェックリストを作成するのにおすすめのツールは、業務全体のマニュアルやナレッジなどを一元管理できるマルチタスク管理システム「best job」です。特許取得済みの「Dルール(デジタルルール)」機能で新人教育に必要なタスクを簡単に登録・自動生成できます。各タスク内にチェックシートを組み込めるため、教育内容の進捗をきちんと管理できます。

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